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ロン物語2



①出会い
 やっと梅がちらほら咲き始めたが、朝は厳しく冷え込んでいます。
シロは頭をお腹の中にすっぽり入れて、丸くなっていました。
犬小屋ではなく濡縁の下が、シロの寝床。
新聞屋さんのバイクの音に驚く様子もなく、
こうやって毎日、
お婆さんが母屋から出てくるのをうつらうつらしながら待っています。
眠っているようですが、
シロはお婆さんが母屋で何をやっているのかちゃんと分かりました。
それは毎日正確に同じなのです。
まず始めにゆっくりゆっくり歩く音、ドアの音、暫くして戻ってくる音。
少し経つと、がたんがたんと重い雨戸の開ける音。
その次に遠くのほうでピーと鳴る音、お湯が沸いたみたいです。
それからすぐまた足音。
ピーが終わったら、程なくシロのところに来るはずです。
「シロ、おはよ~。おめぇはいつも早いなぁ。
よしよし。まってな。今あげっから。」
多分お婆さんの夕ご飯の残り、そしていつも柔らかくなった煮干。シロの大好物です。
シロはありがとうとふさふさの長い白い尻尾の毛をゆさゆさ揺らします。
おばあさんはシロにご飯を上げてから、ニワトリに餌をやって、畑に行ってなにやら野菜を少しばかり持ってきて、また母屋にはいります。
お婆さんは自分より、ニワトリよりも、シロに先にご飯をあげます。
「なあ、シロ、おめぇが一緒でわしはいかった、、、あめぇさいるからげんきでいれぃる。シロ、ありがとな~、さ、たくさん食え、食え、な、」
 もう長いことlこの大きな家にお婆さん独り暮らし。
「さ、腹いっぱいになったら、好きなところに遊びに行って来いな」
そう言って、いつも昼間は鎖をはずしてくれます。
シロは一回大きな伸びをして、それからとことこ芝畑の法に歩いて行きます。
もちろん決った目印にマーキングをしながら。
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テーマ : 児童文学・童話・絵本
ジャンル : 小説・文学

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